試してみることに失敗はない。アイデア、「ゼロ」から「イチ」を生み出す参考書「仕事は楽しいかね?」著:デイル・ドーテン, 翻訳:野津智子 「THE MAX STRATEGY」

生活

アイデアを作る方法は偶然?

コカ・コーラはどうして生まれてきたのか?
チョコチップクッキーはどうしてできたのか?
リーバイスはどうしてできたのか?

どんなヒット商品も偶然が作られているように物語は始まる。
頭痛薬をソーダ水と合わせてできたコーラ。
丈夫な布で作ったオーバーオール。

なんてことない事に楽しんで、注目して気付くことのできる感性が商品を発明している。
そこには「試してみたら」がそこかしこに、ちりばめられている。

なんて事のない日常をなんてことなく過ごしていて、はたして気付きに出会えるかといったら、難しい。試す連続の中からヒット商品が生まれるのだ。



コカ・コーラの生みの親、ジョン・ペンバートン
は薬を何種類も作っていた。
その中に頭痛薬を完成させた。
ある時、従業員2人がその頭痛薬を水で薄めて飲んでいるのを見つけた。
頭が痛いわけでもない2人がである。
だがジョン・ペンバートンはそのことを咎めるでもなく
「これは面白い!この頭痛薬にソーダ水を加えたらいけるんじゃないか」
という発想からコカ・コーラができたらしい。

 ここには何個もハードルがある。
・従業員が頭痛薬を水で薄めて飲んでいたこと。
・従業員が売り物の薬を飲んでいたことに腹を立てず面白いと感じる感性。
・それをさらに変えて新しくしたら、もっと良くなるんじゃないかと考えた事。
・そして店で瓶に入れて実際、売ってみた事。

チョコチップクッキーもリーバスジーンズも同じお話。
今あるものを変化に変化を加え試してみたら人気商品になっている。
努力したことに変化を加えて、それをまた変化させ、
こうしたらどうなるのか試しているという事。
それがヒット商品の始まりになっている。

試すことは 作業効率を上げる

ホーソーン効果という実験について
特定の従業員たちに実験をしたことが
意外な結果になったという実験。
作業している従業員の手元の明かりを徐々に暗くしていった。
にもかかわらず効率が段々向上してしまった。
さらに休憩時間を増やしたり少なくしたり
ゼロにしたり、いろいろな実験をすると徐々に
効率が上がってしまった。
実験を行った人にとっては大きな疑問を生んだ。
効率が悪くなるはずの実験をおこなったのに
逆に効率が上がって出てしまった。
それはこういう事。
被験者は会社の代表として試しているんだという自覚を生んだ。
試されていることでワクワクする心が働き
従業員同士の団結力にもつながり仕事が楽しくなった。
どうしたら仕事が効率的にできるのかのアイデアも生まれた。
そのことが作業効率を上げてなんと、作業効率が30%もあがった
このことで学べるのは、変化に変化を重ね、試していく事で
別の変化が効率を上げてしまったとい事なのだ。
ホーソーン効果

仕事のアイデアは十分にある

既存のもの既存のものを足して、さらに変えることで新しいアイデアが生まれる。
アイデア実行法を本書で紹介されている。
警備員との遅刻の言い訳のバリエーションを考えるアイデアの源泉はおもしろい。
何かと何かを足すと別の何かになる。まさにアイデアの発想。

洋服屋さんの話、売り上げ不振の洋服屋さん。
コンサルタントに店主が相談。すると3つの提案。
・開店時間を早くする事。
・店の中の配置をすべて変える事。
・熱帯魚の入った大きな水槽をディスプレイにする事。
前述したすべてを変えて、さらに改良することで
ホーソーン効果が現れた。
お客さんからも何か試されている。
従業員もさらに変化をもたらす事で
なんと売り上げが30%アップしたそうです。
なるほど試すことって楽しくなり、改良することが予想される。

この話の中では成功事例が山のように出てくる。
そんなところがおもしろい。
ポストイットの話、ベルクロの話、勉強用教材の話。
すべては努力に努力を重ねて、アイデアの流れに飛び込むという。
つまりどこでどんな話もつまり「試してみること」なのだ。
試してみることで逆にアイデアの方がこちらに向かってきてくれる場合もある。
行動した結果なのだ。

つまり「試してみることに失敗はない」なのだ。

別の言い方だと
「行動しろ」
「とにかく動け」
「あやぶむなかれ行けばわかるさ!ダー!」なのだ。

ビジネス書の中での問題は読んで終わりにしないという事。
本は読んだらでは完結しないのだ。
読み終わった後の行動でその本の結果がでてくる。
自分の生活を変えていかなければ何の変化もない。
読んだ。おしまい。チャンチャンで終わらないのが人生なのだ。
私たちの人生はまだ、これから試してみないと
はじまらない。そう、はじまらない。のだ。
明日は違う自分になる。よりよいものを生み出す。
試してみることに失敗はない。
なんかワクワクして、妄想して、そして行動しよう。

まづは「仕事は楽しいかね?」
この必読の一冊をお勧めしたい。

Bitly

紙本 オーディブル

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